高瀬事務所なんとなくブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 「「「昭和」を振り回した6人の男たち」半藤一利編著(小学館文庫)」読みました!

<<   作成日時 : 2005/06/25 17:16   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
1945年(昭和20年)8月15日の日本敗戦の日から60周年ということで、昭和元年(1926年)から昭和64年・平成元年(1989年)を振り返るようなテレビ番組が多くなった。
で、 1996年8月に東洋経済新報社より刊行された「「昭和」を振り回した男たち」を改題し、加筆訂正して文庫本となった「「昭和」を振り回した6人の男たち」(小学館文庫)を買いました。

本の目次は、以下のとおり。

序  章    日本人を振り回した六人/歴史が転回するとき         半藤 一利
第一章    満蒙に理想は実現せず/世界最終戦論と石原莞爾      利根川 裕
第二章    ”綱渡り外交”が遺したもの/三国同盟と松岡洋右       土門 周平
第三章    戻せなかった歴史の歯車/太平洋開戦と東条英機       檜山 良昭
第四章    「米内を斬れ」に込められた思い/戦争終結と阿南惟畿    半藤 一利
第五章    「日本人はまだ十二歳の段階である」/東京裁判とマッカーサー  保阪 正康
第六章    戦後最強にして最悪の総理大臣/戦後日本と吉田茂      夏堀 正元

昭和六年(1931年)九月十八日、石原莞爾中佐を中心とした関東軍が 奉天郊外の柳条湖で満鉄の線路を爆破した柳条湖事件から、昭和十二年(1937年)七月七日、北京郊外の廬溝橋での支那事変勃発まで、日中戦争は 軍の勝手な戦争指導を政府がコントロールできないままに拡大した。
さらに昭和十五年(1940年)九月二十七日の日独伊三国同盟条約調印から昭和十六年(1941年)十二月八日の真珠湾攻撃まで、政府は確固たる勝算もなく太平洋戦争に踏み切ったように思えてくる。

 本の中で、印象に残った部分は以下のとおり。

209P     昭和二十年(1945年)九月二日、日本がミズーリ号で降伏文書に調印するときには、ペリーが日本に来たとき使用したアメリカ国旗を取り寄せ、額に入れて飾るよう命じた。
248P     戦後日本の政治を批判的に捉えることで、これからの日本を展望する視野が開ける。
日本人は自分たちの歴史を「持続性」の中で捉えないという大きな弱点を持つ。明治・大正・昭和とか、戦前・戦中・戦後という分断された区切りの中で、いわば缶詰状態の区分によって歴史を眺めている。「過去の過去の、そのまた過去」という持続性の中で 現在を認識していなければ、歴史観はばらばらになり、日本全体の視点を見失うばかりでなく、現代の主要な矛盾にも気づかず、未来ビジョンの創造力とは全く無縁となる。
249P     「人間とはその行為の総堆積である」(サルトル)といわれるように、歴史も その出来事の総堆積である。その視点が欠落しているから、日本人は 歴史観が浅く、哲学がないから 戦争責任に対して鈍感すぎる と非難されるのだ。
255P     人は確固たる精神的な自立基盤を失うと、自然と歴史に目がいく。  日本の歴史上、昭和前期ほど見通しの立たなかったときはない。  かってない疾風怒濤が人々を 一様に捲き込んで荒れ狂った。  そのなかで 人々がどう知恵を働かし、どう対処して生き抜いたか。  目的がなくただ存在している国家になっている 日本のことを、その観点から考えるとき、昭和史から学ぶことはすこぶる大きいものがある。

 六人の執筆者が、斬新な視点から それぞれの人物像に迫り、昭和史の謎を検証した、昭和史をそこで動いた人間の視点から見直した 興味深い本だ。


   参考ホームページ:

    小学館文庫   http://www.shogakukan.co.jp



本屋さんbk1     http://www.bk1.co.jp/p-takase-k47303/








テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「「「昭和」を振り回した6人の男たち」半藤一利編著(小学館文庫)」読みました! 高瀬事務所なんとなくブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる