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「エイジ」重松清 著(新潮文庫)を読みました。 重松清さんは、1963年3月6日 岡山県久米町(現在の津山市)生まれ。山口県で中学・高校を過ごし早稲田大学教育学部を卒業。 角川書店OBのフリーライター、直木賞作家だ。 本の目次は、以下のとおり。 T 1 十票入った。 2 八月に放送したのとは別のテレビ局が、九月七日の夕方のニュースで 通り魔のことをとりあげた。 3 聞き覚えのある掛け声が駅前に響き渡った。 4 ウイスキーで顔を赤くした父が、腕時計を見ながらカウントダウンを始めた。 5 その週の木曜日-----九月十七日、しばらく鳴りをひそめていた通り魔が、 また通行人を襲った。 6 一日一日はいやになるくらいだらだらしているのに、それが連なった毎日は、 滑るように過ぎていった。 7 放課後のホームルームが終わっても、ぼくはしばらく席を立たなかった。 8 土曜、日曜と、二日つづきの雨になった。 9 理科室を出て、陽当たりの悪い廊下をクラス全員ぞろぞろ歩いて二年C組 の教室に戻っていたら、入れ替わりに理科の授業を受ける二年A組の連中 とすれ違った。 10 十月八日の朝、教室に入るとすぐ、海老沢たちとベランダに出ていた中山に 「エイジ、ちょっと来いよ」と手招かれた。 U 1 通り魔がウチのクラスにいた-----と、ぼくたちはまだ決めつけていなかった。 2 家に帰ると、母は「お帰り」を言う間もなく通り魔が逮捕されたことを切りだした。 3 翌朝、教室に入ってきた中山はカバンからスポーツ新聞を何紙も取り出した。 4 土谷先生は朝のホームルームに来たきりで、数学の授業は自習になった。 5 月曜日-----十月十二日の朝、バス通りをまたぐ歩道橋のたもとに大谷が 立っていた。 6 翌朝の全校朝礼で、文化祭の中止が発表された。 7 相沢志穂に話しかけられた。 8 金曜日-----十月十六日、学校帰りに駅前の文房具店によって中間試験用 の単語カードや蛍光マーカーを買い込み、 9 週が明けると学校のまわりは静かになった。 10 寝台に右足を投げ出して座ると、畑山先生は、膝の下を拳で叩いた。 V 1 休憩時間のうちに掌でぬぐっておいたのに、授業が始まって十分もたたない うちに窓ガラスはまたうっすらと曇ってしまった。 2 鷺沼さんから電話がかかってきたのは、その夜、夕食を終えてテレビを観て いるときだった。 3 いやらしい夢を見た。 4 休み明けのツカちゃんは機嫌が悪かった。 5 調子に乗って「へい、らっしゃい、らっしゃーい!」と甲高い声を張り上げてい た一年生の男子が、ロン毛を後ろで束ねた大学生に強い口調でしかられた。 6 新人戦のあとも、テツたちは岡野を消しつづけた。 7 月曜日、玄関から聞こえてくる母の声で目が覚めた。 8 どこかに行きたい。 9 翌朝、ふだんより三十分も早く家を出た。 10 駐輪場に母の自転車がないのをたしかめて、家に入った。 11 予感はあった。 文庫版のためのあとがき(二〇〇四年四月) 解説 藤原和博 子供が精神的にも肉体的にも急成長する中学二年生の二学期を舞台に、 マスコミから「少年A」と呼ばれる十四歳の少年のすぐそばにいる男子 「ぼく」と そのクラスメートたちとの、秋から冬にかけての日常を描いた作品だ。 朝日新聞の連載に加筆修正して 連載時の四倍の量に再構成されて、事件に関わる 三人の同級生の 三者三様の考え方・人生に対する姿勢の違いを鮮明に描いている。 この時期に決まってくる性格・姿勢・人生観は、その後 知識が増え人生経験が豊かに なっても生涯ほとんど変わらない。 中学生の時代に、きちんと自分を主張できるようになるまでの試行錯誤の毎日を 丁寧に描いた、読者のそれぞれの 中学生時代の多種多様なメモリーを思い出させて くれる小説でした。 参考文献 : 新潮文庫 http://www.shinchosha.co.jp/ 重松清とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%9D%BE%E6%B8%85 本屋さんbk1 http://www.bk1.co.jp/p-takase-k47303/ エイジ
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