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「正義で地球は救えない」池田清彦+養老孟司 著(新潮社)を読みました。 池田清彦(いけだきよひこ)さんは、1947年東京都足立区生まれの生物学者。 早稲田大学国際教養学部教授。 養老孟司(ようろうたけし)さんは、1937神奈川県鎌倉市生まれの解剖学者。 東京大学名誉教授。 あまりに無益な「CO2削減」キャンペーンと ひどく不合理な「自然の生態系保護」政策の 最近の暴走状態について、政治家と官僚と産業界が一体となってすすめる税金の無駄遣いであり 必ずしも科学的な根拠に欠けた精神運動、集団ヒステリー状態になってになってしまっていると嘆く お二人が、NHKなどのテレビではしゃべらせてもらえないこと、全国紙の新聞には書かせてもらえない ことを、オトナの知恵、学者の常識として優しく解きほぐされた本だ。 本の目次は、以下のとおり。 はじめに (池田清彦) T ニセモノの環境問題 (池田清彦) 一 「地球温暖化脅威論」こそ脅威 二 北海道洞爺湖サミットでわかったこと 三 日本にエネルギー戦略はあるか 四 生物多様性の保全という「正義」 五 人口 ----- ほんとうにほんとうの環境問題 U 人間と環境のあいだ (池田清彦+養老孟司) 一 ねじれた正義 二 人間は環境を乱暴に見ている 三 エネルギー問題のゆくえ 四 ほんとうの「エコ生活」とは あとがき (養老孟司) 最初から最後まで優しく具体的に書かれた解りやすい本だが、週刊誌の対談を何回かまとめたような感じで、同じような話が何回か出てくる。 学術書のようなデータの提示がないので眉唾の部分もあり、大事なことが繰り返し説明されていてわかりやすいと感じる人もいれば、もう少しまとめれば薄くて早く読めるのにと感じる人もいるかもしれない。 お二人の言われるように CO2排出量を本当に減らす必要があれば、石油の産出量を毎年一%ずつ減らしていって、その間に代替エネルギー開発に石油エネルギーを使う方が確実だ。 日本のCO2排出量削減のために24時間営業のコンビニの営業時間を8時間減らしてコンビニをいじめるよりは、電力会社の発電量を毎年一%ずつ減らしていって国民全体で負担する方が合理的だ。 千葉県のアライグマによる被害総額459万円をなくすために、アライグマ駆除費用2900万円を予算に計上したという話も、正義のために税金を無駄遣いしても文句はいわれないだろうという役人の発想の典型だ。 地球環境は太陽の活動状態によって毎日変わる。 外来種が固有種を次々に滅ぼしているという状態でない限り、大金を投じて無理に駆除するのは愚かで傲慢だ。 気候は1万年前の縄文時代から温暖化と寒冷化を繰り返してきたし、温暖化より寒冷化の方が怖い。海面の上昇は温暖化よりも地震の方が大きく影響する。 太平洋のツバルの周辺の海面は25年間変化していないがツバルの地盤沈下は続いている。ツバルの地盤沈下も新潟の地盤沈下も、温暖化の影響とは考えられない。 生物の堆積によって数千年かかってできあがった石油や石炭という物質のエネルギーを、人間が数百年で使ってしまったら効率がよいし景気がよいに決まっている。化石エネルギーの効率が良いのはそれが時間的に圧縮されたものだからだ。 自然には資本と利子があると言われてきた。 石油や石炭を使うというのは自然の資本を使っていることになり、水力発電や風力発電は自然の利子を使っていることになる。 資本を使っているものは長続きしないが、利子を使っていれば長持ちする。 「情報」を解釈する「システム」によって遺伝は司られている。 遺伝子がシステムを決定しているわけではない。 目をつくる遺伝子は、ショウジョウバエに入れればショウジョウバエの目をつくるし、ヒトに入れたらヒトの目をつくる。 ヒトに ショウジョウバエの目玉の遺伝子を入れても ショウジョウバエの目をしたヒトになることはない。 遺伝子を変えても生物は大きくは変わらない。 法律を変えても社会は大きくは変わらない。 -----という話は なんとなく解る。 なんとなく 横丁のご隠居か 町内の先生に、世の中の仕組みを 繰り返し教わっているような気分になってくる本でした。 根拠資料の提示がないので 科学漫談のような感じもするが、世の中の仕組みを 深く考えることもなくマスコミ論調に踊るヒトは危険だということ、世の中の仕組みを深く考えることもなく法律を作るヒトは もっと危険だということは 理解できる本でした。 参考ホームページ : 新潮社 http://www.shinchosha.co.jp/ 新潮文庫 http://www.shinchosha.co.jp/bunko/ 環境goo WEB講義 http://eco.goo.ne.jp/business/csr/lesson/jun01-6.html 池田清彦とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E6%B8%85%E5%BD%A6 タケシ君虫日記 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070412/122581/ 養老孟司とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%8A%E8%80%81%E5%AD%9F%E5%8F%B8 ひとと動物のかかわり研究会 http://www.yourou.com/ 生物多様性条約 (生物の多様性に関する条約1992年リオデジャネイロ) http://www.biodic.go.jp/cbd.html 生物多様性とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7 種多様性 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%AE%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7 遺伝的多様性 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E7%9A%84%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7 生態系多様性 http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1455 地球温暖化防止条約 (気候変動枠組条約1992年リオデジャネイロ) http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_politics/w007541.htm 地球温暖化論 http://eco.goo.ne.jp/word/issue/S00058.html 地球寒冷化論 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%AF%92%E5%86%B7%E5%8C%96 地球寒冷化に関するペンタゴンレポート2003.10 http://www.teamrenzan.com/archives/writer/hara/post_169.html CO2削減運動 http://www.gas.or.jp/sakugen/index.html 外来種駆除運動 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%A8%AE エコロジーとは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC 石油資源 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9 食糧資源 http://www7a.biglobe.ne.jp/~arugama-ma/vegetarian/foodissue.html 高瀬事務所 http://www.e-adviser.jp/tmitakase/ ![]() |
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