「「「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯」城山三郎 (文春文庫)」読みました!

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最近は、人の生き方、死に方について考えるようになった。
税理士とか公認会計士など、いわゆる職業会計人の世界では、昔から自他共に弟子と認める人を何人育てたかは 大きな評価ポイントだった。NHKの『プロジェクトX』などのテレビ番組をみていると、職業会計人に限らず職人の世界では、共通の認識のように思った。
師匠のなくなられた後、弟子が集まって師匠の人生について、自分とのエピソードについて語り合う時間を持つのは、いい時間だと思う。 自分の場合、1983年に監査法人から独立したが、22年たっても 1人も弟子といえる公認会計士・税理士を育てられなかった。 残念だが 自分の力不足を感じ入るばかりだ。  ただ 弟子を育てる前に、自分の生き方を理解してくれる 家族を育てられないと、弟子も集まりづらくなり、疎遠になっていく。 ということは 結局 自立した子供と 評価される弟子を 何人育てたか ということで、すばらしい生き方と 残念な生き方に 分かれるのかも知れない。

 経営者の中で、弟子ともいえる部下をたくさん育てたことで記憶に残るのは、石田禮助さんとカルロス・ゴーンさんだ。

 石田禮助さんは、1886年(明治19年)2月20日 西伊豆の松崎町江奈の網元 石田房吉の次男に生まれ、三井物産に35年間在職し華々しい業績を上げた後1939年(昭和14年)54歳で代表取締役となった。その後 三井物産を辞任後も多くの公職をつとめ、78歳で国鉄総裁となり6年間84歳までつとめた。それから93歳まで 投資を楽しみ 家族に看取られて1978年(昭和53年)に自宅でなくなった。


「「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯」城山三郎著 (文春文庫)の目次は、
以下のとおり。

序章
一    若き兵士の如く
二    ひとつのロマン
三    動くものが好き
四    エイブル・マンは居ないか
五    「非戦闘員」のクラブ
六    ミスター鬼瓦
七    降りかかる火の粉
八    人生の達人
九    イッツ・ユア・ビジネス
十    座頭市がいい
十一   武士の情け
十二   首を切られた気持ち
十三   女房手当
十四   毎日の遺言
終章
あとがき

文庫本の解説は、佐高 信 先生だ。

印象に残った言葉は、以下のとおり。
34P    生来、粗にして野だが卑(ミーン)ではないつもり。
45P    人生は、たのしむためにも精神が要る。
141P   「野心も私心もない。あるのは素心だけ。」
172P   モラルあってのソロバンである。正々堂々と働き、正々堂々と生きよ。

生涯を、ヤング・ソルジャーとして生きた 石田禮助さんの人生を、城山三郎先生が 共感を持って描かれた 気持ちのよくなる本だった。

  参考ホームページ ;

  文春文庫 http://www.bunshunplaza.com

 三井物産 http://www.mitsui.co.jp/



   本屋さんbk1     http://www.bk1.co.jp/p-takase-k47303/







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この記事へのコメント

グリーン
2010年07月19日 01:43
始めまして。最近の日本の経営者、政治家の保身術が鼻につく中で、石田禮助の生き様を学んでほしいと願っている者です。引き受け手がない国鉄総裁につき、安全第一を考え、国会での答弁では、野党の社会党議員も共感したという。死後は、戒名や葬儀などは不要と遺言したところに感動しています。こんな明治堅気の人はもう輩出されないのでしょうか。