「「歴史をあるく、文学をゆく」半藤一利(文春文庫)」読みました!

  2006年11月17日から11月26日の 入院読書週間の読了3冊目は、「歴史をあるく、文学をゆく」半藤一利 著(文春文庫)でした。

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本の目次は、以下のとおり。

第一部    歴史をあるく
「飛鳥の争乱」をタンテイする
万葉集の近江路をゆく
湖北・戦国時代の古戦場に想う
元禄十五年十二月十五日
歴史を変えた人間通・坂本龍馬の土佐
河井継之助と長岡の戦場

第二部    文学をゆく
藤沢周平「海坂藩」の城下を歩く
永井荷風『墨東奇譚』の向島界隈
夏目漱石『吾輩は猫である』と千駄木の家
夏目漱石『三四郎』と本郷の町かど
義仲寺にて芭蕉翁を追想する
司馬遼太郎『坂の上の雲』と松山の人
夏目漱石『坊っちゃん』と道後温泉

あとがき

初出一覧

解説      富田 均



   半藤一利先生は、1930年東京 向島生まれ。文藝春秋 編集長、専務取締役を歴任された作家、エッセイストだ。 昭和史研究の第一人者として有名で、テレビの歴史番組にもよく出演されている。
   本書は、「歴史タンテイ」を自称される半藤先生が 古代の大和飛鳥から昭和の墨東までを探訪し、日頃の推理を検証された紀行エッセイだ。 2001年2月に平凡社から単行本が出て、2004年5月に文春文庫になった。 2005年1月に第2刷が出ている。

   日本史の中で、特にドラマチックな出来事といえば皇位の兄弟継承の慣習を破り 大津の宮で嫡子大友皇子に皇位を譲った天智天皇と、壬申の乱によって西暦672年7月23日に大友皇子を破り 飛鳥浄御原の宮で 実力で皇位についた天武天皇の衝突だ。
   飛鳥浄御原の宮の造営を祝い、柿本人麻呂は歌ったという。
   大君は神にしませば天雲の雷の上に廬するかも
その後 奈良朝末まで、天武天皇系の天皇が続き『天皇の神格化』と伊勢神宮の聖地化が確立したという。

   近江地方は、晩年の松尾芭蕉翁が元禄7年(1694年)に51歳で亡くなられるまで長く滞在された地としても有名だ。 
半藤先生が引用される芭蕉の句は以下のとおり。

   蒟蒻の さしみもすこし梅の花

   住みつかぬ 旅の心や置き炬燵 

   四方より 花吹入てにほの波

   ほたる見や 船頭酔うておぼつかな

   石山の 石にたばしるあられ哉

   曙は まだ紫にほととぎす

   古池や 蛙飛びこむ水の音

   旅に病で 夢は枯野をかけ廻る

   行く春を あふみの人とおしみける

   夏草や 兵どもが夢の跡

   むざんやな 甲の下のきりぎりす

   月さびよ 明智が妻のはなしせむ

   義朝の 心に似たり秋の風

   塚もうごけ 我が泣くこゑは秋の風

   義仲の 寝覚の山か月悲し

   木曽の情 雪や生ぬく春の草

   大津絵の 筆のはじめは何仏

   鎖あけて 月さし入よ浮み堂

     
   日本の国内だけでも、歴史の舞台となり 文学の舞台となった 興味深い史跡や風景がたくさん残っているというのは有り難いことだ。
将来 年金生活者になったら、本書を片手に是非あちこち廻りたいと思いました。


参考ホームページ :

文藝春秋ホームページ    http://www.bunshun.co.jp

文春web文庫ホームページ http://www.bunshunplaza.com

高瀬事務所  http://www.e-adviser.jp/tmitakase/





歴史をあるく、文学をゆく

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