「「日本語はなぜ美しいのか」黒川伊保子(集英社新書)」読みました!

   「日本語はなぜ美しいのか」黒川伊保子 著(集英社新書)を読みました。
黒川伊保子さんは、1959年栃木県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業の脳と言葉の研究者だ。(株)感性リサーチ代表取締役。

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    本の目次は、以下のとおり。

第一章  母語と母国語
第二章  日本語の危機
第三章  母語形成と母語喪失
第四章  脳とことば
第五章  母語と世界観
第六章  ことばの本質とは何か
第七章  ことばの美しさとは何か
第八章  ことばと意識
結び-----日本語への祈り

引用・参考文献


     感性でお互いに感じあうことの多い情緒的な日本文化の発生を、日本語の特徴から分析した素晴らしい日本語論だ。  母国語とは、その国の風土と人々の意識とによって、長く培われてきたことばであり、一つの土地において、似た骨格を持つ民族が同じ生活習慣を重ねながら作り上げてきた母国語は、風土と意識と、身体感覚と、ことばとがしっかり結びついているので、ことばに込められた情感が深い。 人々が暗黙のうちに、その情感で共鳴し合うので、意味ではなく「感じ」で伝え合うものが 圧倒的に多くなる。  日本語は、英語とともに世界でも有数の安定性を誇り、豊かな情感の世界を持っている。 路傍の石にさえ神様がすむ国。 ことばの周辺に人々が暗黙のうちの共鳴し合う国。 日本が、アニメやゲームの世界におけるファンタジー大国であることは、誰も否定できない。 日本は神のすむ国。 英国は妖精の棲む国。  風土と意識とことばの感性がしっかり結びついた母国語をもつ国である。 日本語は、母音を主体に音声認識をする世界でも珍しい言語である。 「言語を聴く脳の方式」という視点から、世界は 話者の音声を、母音で聴く人類と、子音で聴く人類に大きく分類される。 この二つの人類は、脳の使い方が違い、ことばと意識の関係性とコミュニケーションの仕組みが、全く違うのである。 脳の中に二つ以上の言語モデルをもてるのは、おとなと同じ仕組みの脳になってからで、子どもの脳は二つ以上の言語モデルを詰め込むと 母語の仕組みが壊されてしまう。 日本語と同じ仕組みを持つ言語で、現在確認されているのはポリネシア語族だけ。 胎児のときからしっかりとつかんできた感性を、大人の脳になる12歳まで温存しておかなければ想像力も創造力も発揮できない。 日本人の早期の外国語教育には注意が必要だ。-----という黒川さんの警告は真剣に検討する価値があるように思いました。



参考ホームページ:

集英社新書    http://shinsho.shueisha.co.jp/

感性リサーチリンク http://www.kansei-research.com/main_link.html

(株)感性リサーチ  http://www.kansei-research.com/

黒川伊保子オフィシャルサイト    http://www.ihoko.com/

高瀬事務所     http://www.e-adviser.jp/tmitakase/




日本語はなぜ美しいのか

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