「「日本の古代語を探る-----詩学への道」西郷信綱(集英社新書)」読みました!

    「日本の古代語を探る-----詩学への道」西郷信綱 著(集英社新書)を読みました。
西郷信綱先生は、1916年生まれの古典学者。
古代文学研究を通して、日本語の言葉についての多くの論考を重ねてこられた西郷先生が、ごくありふれた言葉の歴史を考える中で、『詩学への道』をこころみた11編のエッセイだ。

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    本の目次は、以下のとおり。

序   言葉について

木は大地の毛であった

「タビ」(旅)という語の由来

筑波山三題

キトラ古墳の「キトラ」について

方位のことば(東・西・南・北)

芭蕉の一句-----「シト」か「バリ」か

ヲコとヲカシ

禅智内供の鼻の話-----説話を読む

石の魂-----『作庭記』を読んで

「シコ」という語をめぐって-----一つの迷走

「豊葦原水穂国」とは何か-----その政治的・文化的な意味を問う


あとがき

参考文献

初出一覧


解説   そこに降り立つために詩学    龍澤 武



     龍澤 武さんの解説が、要領を得て面白い。
「読者は日常の片片たる言葉から、日本語の持つ思いも寄らぬ広大な地平と大きな主題に引き合わされる。身体の毛が、木と同じ言葉であって、木は大地に生えた毛であり、石にはネ=根(イハネ)もホ=穂(イハホ)もあり、つまり成長し「魂」さえあったことがあきらかにされることで、私たちが日頃棲んできた生活世界の景観がどう変わって見えてくるかというところに、この著者の「詩学」の眼目がある。言葉は身体とともにある。氏が探求されているのは、言葉というよりも、言葉が文字による「分離」や「抽象化」や「洗練」を経験する以前の、つまり言葉がつねに連続としてある生活世界のなかで、その連続線上で言葉の技を駆使する「発話する身体」なのである。」
     いまは断片として文献に残る言葉から、その言葉が発せられた空間を想像する、西郷先生の詩学のおもしろさの一端が何となく感じられる本でした。



参考ホームページ:

西郷信綱とは
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%83%B7%E4%BF%A1%E7%B6%B1

集英社新書    http://shinsho.shueisha.co.jp/

高瀬事務所   http://www.e-adviser.jp/tmitakase/





日本の古代語を探る―詩学への道 (集英社新書)


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