「「日本経済を救う税金の話をはじめよう」大武健一郎(かんき出版)」読みました!

    「「日本経済を救う税金の話をはじめよう」大武健一郎 著(かんき出版)」を 読みました。
大武健一郎さんは、1946年7月東京生まれのエコノミスト、税制専門家、経営者、元主税局長、元国税庁長官。
TKC全国会会長、大塚ホールディングス(株)代表取締役、関西大学経営審議会委員兼客員教授。

画像


    本の目次は、以下のとおり。

  はじめに   なぜ日本の景気回復は遅いのか

序 章  税は税だけで議論してはいけない   
  
第一章  財源確保こそが日本を救う 

第二章  税金の本当の役割は何だろう

第三章  日本の税金はどこがおかしいのか

第四章  所得税はどのように払ってもらうべきか

第五章  法人税を有効活用する方策  

第六章  消費税で高齢社会を乗りきる

第七章  相続税と固定資産税は根本から見直す  

第八章  大変化の時代は税金も大きく変わる

  おわりにあたって   



     日本の景気回復が遅い理由について、大武先生の解答は ①日本人が保守的で安全志向が強すぎること(自分で考えて資産運用せず、主に銀行に預金して運用を任せていること、その銀行がリスクの少ない国債で多額の資金を運用していること) ②国が赤字国債を大量に発行していること(国民の金融資産が国の赤字補填に使われるだけで、設備投資や技術開発に結びつかず経済成長に繋がっていないこと)の2点だ。
     大武先生の本はどれも、口述筆記のようで 講演を聴いているようにわかりやすく、いくつかのキーワードが頭に残る。
「執行できない税制を企画しても無意味!」
「財政再建こそが脱デフレの処方箋!」
「交際費課税の強化で温泉街の宴会がなくなった。税には社会構造を変える効果がある。」
「社会のあり方によって、時代によって、税は変わってきたし 変えていかざるをえない。」
「課税自主権は国家権力の源泉であり、税の裏付けと課税自主権がなくなったと思われた国債は紙くず同然になる。」 「グローバル化の結果、一国の税制が他国と違いすぎると、その国の課税上のもれが生じ 資金や人が海外に逃げるようになる。 課税自主権も世界との調和を求められ、制約を受けるようになった。」
「所得税は、アメリカ・フィリピン・ベトナムなどの市民権課税の国と、ヨーロッパや日本のように居住地国課税の国がある。 税率だけで高いとか安いとか言っても、意味がない。」
「日本が抱えている課題は、グローバル化、超高齢化、資源制約の顕在化の三つの変化への対応である。 現下の財政危機の中で、この三つの大きな変化に対応する国家戦略が求められている。」
「法人税は企業のお客さんが負担している。 海外で稼いだ分に法人税負担を求めるのは当然!」
「グローバル化が進めば、サラリーマンの給料は 中国やアジアの国のサラリーマンの人件費に引っぱられ、プロ野球選手の年俸はアメリカの大リーガーの年俸に引っぱられる。 世界中で格差が広がる以上は、国の力で調整することはできない。 善意のボランティアの寄付、思いやる気持ちが必要になる。 一人ひとりの善意を 多くの国民が讃えるようになれば、成功した人が進んで寄付しようという気持ちになる。 そのとき初めて寄付税制でより寄付を進めることもできる。」

     税は政策目的実現の手段であり、明確な国家戦略に立った税制の構築が必要だ!ということがよく解りました。 グローバル化した社会における国家の役割とは何か? 国家にできることと地域社会でやるべきことを考え直して、これからの国家戦略を議論し、それに適した税制を議論し、21世紀にふさわしい税財政を考える時代に入ったということは理解できました。

     大武先生が国税庁長官のとき、11月の「税を知る週間」を 2004年(平成16年)から「税を考える週間」に改める広報改革を実施された意味が よく解る本でした。


   
 参考ホームページ :

  大武健一郎とは  
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%AD%A6%E5%81%A5%E4%B8%80%E9%83%8E

  「税を考える週間」とは
     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%8E%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E9%80%B1%E9%96%93

  TKC全国会とは    http://www.tkc.jp/tkcnf/about/

  かんき出版       http://www.kankidirect.com/np/index.html 

  租税教育/国税庁    http://www.nta.go.jp/osaka/shiraberu/gakushu/index.htm

  租税教育/日税連    http://www.nichizeiren.or.jp/taxaccount/education.html

  財務省税制ホームページ   http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/syuzei.htm

  「税を考える週間」のテーマ   http://www.nta.go.jp/kohyo/katsudou/week/index.htm

  国税庁           http://www.nta.go.jp/

  予算決算 財務省    http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/syukei.htm

  知る楽しむ 日本銀行  http://www.boj.or.jp/shiru/index.htm 

  社団法人冨山法人会  http://www1.coralnet.or.jp/toyamahj/

  北日本新聞        http://webun.jp/news

  北国/冨山新聞     http://www.toyama.hokkoku.co.jp/

  北陸中日新聞      http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/

  産経新聞         http://sankei.jp.msn.com/

  日本経済新聞社    http://www.nikkei.co.jp/

  朝日新聞社    http://www.asahi.com/

  読売新聞社    http://www.yomiuri.co.jp/

  毎日新聞社    http://www.mainichi.co.jp/

  日本FP協会         http://www.jafp.or.jp/

  日本弁護士連合会     http://www.nichibenren.or.jp/

  日本税理士会連合会       http://www.nichizeiren.or.jp

  日本公認会計士協会      http://www.jicpa.or.jp

  野村総合研究所         http://www.nri.co.jp/

  内閣府経済社会総合研究所   http://www.esri.cao.go.jp/

  財務省財務総合政策研究所   http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/soken.htm 

  高瀬事務所     http://www.e-adviser.jp/tmitakase/





amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 日本経済を救う税金の話をはじめよう の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント