「「排除型社会」ジョック・ヤング著、青木秀男・伊藤泰郎・岸政彦・村澤真保呂訳(洛北出版)」読了!

   「排除型社会-----後期近代における犯罪・雇用・差異」ジョック・ヤング著、青木秀男・伊藤泰郎・岸政彦・村澤真保呂訳(洛北出版)を読みました。
ジョック・ヤングは、1942年スコットランド生まれの社会学者。犯罪問題研究者。ケント大学社会学教授。

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   本の目次は、以下のとおり。

序 文

第1章   包摂型社会から排除型社会へ

第2章   後期近代における犯罪と不協和音

第3章   カニバリズムと過食症

第4章   他者を本質化する

第5章   不寛容の犯罪学

第6章   まとまりのある世界とバラバラの世界

第7章   カオスを放置する  軽く接しあう他人たちの秩序

第8章   後期近代  矛盾に満ちた世界



  
   ジョック・ヤングは、犯罪と処罰をめぐる実証主義の犯罪学者として、ゼロ・トレランス政策(われ窓哲学)などの厳格な犯罪摘発政策に批判的な立場から、犯罪と社会統制の分析・研究を通して過剰な犯罪統制を行なう政府の政策を批判する。
   本書では、1960年代後半以降の欧米社会は、包摂型社会から排除型社会に変わったという認識に立って、排除型社会の犯罪論と、排除型社会の文化論が論じられている。
   日本はまだ、本書で記述されているような監視社会や安全な道徳空間を防疫境界線で囲みそこから危険人物を排除して犯罪リスクを計算する社会にはなっていないが、異常な犯罪が続き、犯罪者を排除した安全な空間を求める世論が強まれば、日本でもゼロ・トレランス政策に対する要求が強まるかもしれない。

   欧米社会で問題になっている犯罪論と文化論を理解するためには、興味深い本でした。




参考ホームページ :

洛北出版   http://www.rakuhoku-pub.jp

ゼロ・トレランス政策

  http://megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=sisou&vi=1021456376

  http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BC%A5%ED%A1%A6%A5%C8%A5%EC%A5%E9%A5%F3%A5%B9

カニバリズム

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

  http://b.hatena.ne.jp/entry/528440

過食症   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E9%A3%9F%E7%97%87

ジョック・ヤングとは    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0

東京商工会議所      http://www.tokyo-cci.or.jp/

高瀬事務所   http://www.e-adviser.jp/tmitakase/





排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異

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