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help リーダーに追加 RSS 「「むかし卓袱台があったころ」久世光彦(ちくま文庫)」読みました!

<<   作成日時 : 2008/03/11 00:57   >>

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   「むかし卓袱台があったころ」久世光彦 著(ちくま文庫)を読みました。
久世光彦(くぜてるひこ)さんは、1935年4月19日東京都杉並区阿佐ヶ谷生まれの作詞家・演出家・脚本家・作家。(別名:小谷夏/林紫乃/市川睦月)

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    本の目次は、以下のとおり。

 T

願わくば畳の上で

むかし電話がなかったころ

私はいったい誰でしょう

掛け軸を買おうかな

還暦をひとりあれこれ思案して

二軒長屋と火焔太鼓

五歳で漱石をそらんじる

家のあちこちにあった薄明り

本棚からつぶやきが聞こえる

布団の上で跳びはねる

生まれてはじめて住んだ家

夕暮れの町にたたずんで

 U

幻景二題

大礼服を着てみた話

ある秋の一日

間取り

ところてん

モダン

蔵の中

末期の視野

ドラマの中の言葉

町の音

私の生まれた家-----花のある家

父の影、子の影

母の聖地

日の丸

「時間ですよ」のころ

 V

地図の話

日記を書いた日

瓶の中の悦楽

秋の日のメッセンジャーボーイ

不良少年になれなかった

詩人のいた店

少年の聖域


あとがき

解説   可愛い久世さんがいる    筒井ともみ


    2001年10月に主婦の友社から刊行された単行本を、2006年11月にちくま文庫にした本らしい。 雑誌「室内」で連載された随筆を元に久世さんの人生の思い出、人生観、美学、死生観を綴った本であり、制作されたテレビドラマの背景や感じて欲しかった世界が理解できる本だ。 特に久世さんが10歳の夏、1945年8月2日AM0:36-2:27の富山空襲の思い出が随所に出てきて興味深い。  富山市の上空から、111分間で12,740個 1,465.5トンの焼夷弾(東京大空襲3月10日では、1665トン)(焼夷弾1個の中にナパーム焼夷弾38本が集束されていた。)を投下したのは前夜サイパン島アイズリー空軍基地を飛び立った第73航空団所属のB29等173機+他航空団から1機の 174機であった。 
無言で赤い布団をかぶって逃げまどう久世さん母子の上に広がる夜空には、戦果を確かめていま帰ろうとしているアメリカ機の編隊があった。 「一つの市が丸ごと燃えている炎を映して、銀色の飛行機たちは、キラキラ輝いて美しかった。」 人間は、生死の境目を逃げ回る時でも 美しいものを感じて立ち止まる存在らしい。 
富山市民は、8月2日の朝 神通川の河原に転がる遺体を片づけた時の鎮魂と慰霊の想いを忘れないため、毎年8月1日の夜、神通川の河原で花火大会を開き、翌日は早朝市民総出で河原の片付け・清掃奉仕を続けている。

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   富山の高校を卒業後東京に戻った久世さんは、大学卒業後テレビ局に入り「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」などテレビ史に残る数多くのドラマを制作し、その才能と美学を遺憾なく発揮した。(1935.4.19生、2006.3.2没。)また作詞した作品の中でも、その少年時代を過ごした富山大学附属小学校・中学校周辺の坂道の風景をバックに、学校帰りの夕暮れ時に坂から眼下の町の灯を見つめる久世少年の、中学時代の多感な青春の想いをつづった演歌『無言坂』は、歌手:香西かおり、作詞:市川睦月、作曲:玉置浩二でヒットし、平成5年(1993年)の日本レコード大賞受賞曲として今なお人々の記憶に残っている。
 彼の作詞した『無言坂』のヒット以来そのように通称されるようになった五艘・安養坊地区の坂道は、正確には富山市民俗民芸村周辺の坂道である。
坂の中腹には、篁牛人記念美術館、陶芸館、民芸館や、天正13年(1585年)秀吉の越中征伐軍10万に包囲され降伏した富山城主佐々成政が服従の覚悟を決め僧衣を着て剃髪した地の碑などがある。 剃髪後 無言で 敵の将兵の間を歩き 太閤山に陣取る秀吉の前に生き恥をさらした佐々成政は命を長らえることとなった。 その後秀吉の命により大坂に移住させられ、天正15年肥後城主となったものの、ついに秀吉の逆鱗に触れ天正16年(1588年)摂津国尼崎において切腹を命じられた。
 碑の横の解説には辞世が書かれている。
     
  何事も かわりはてたる 世の中に  知らでや雪の 白く降るらん

 歌碑は、富山城址・富山市立郷土博物館入口左手にある。
大坂移住を前に、冬の雪の中で敗軍の将の嘆きを歌に残して出立されたようだ。


 
歌 詞

「あの窓もこの窓も灯がともり
暖かなしあわせが見える
一つずつ積み上げたつもりでも
いつだってすれ違う二人
こんなつらい恋
口に出したら嘘になる
帰りたい帰れないここは無言坂
帰りたい帰れないひとり日暮坂

あの町もこの町も雨模様
どこへ行くはぐれ犬ひとり
慰めも言い訳もいらないわ
答えならすぐにでも出せる
こんなつらい恋
口を閉ざして貝になる
許したい許せないここは無言坂
許したい許せない雨の迷い坂
ここは無言坂」



参考ホームページ:

筑摩書房   
   http://www.chikumashobo.co.jp/ 

久世光彦とは
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E4%B8%96%E5%85%89%E5%BD%A6

無言坂とは 
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E8%A8%80%E5%9D%82

You Tube ネコカラ 香西かおり『無言坂』
   http://www.youtube.com/watch?v=-nr3skYfelk



富山大空襲の概要
   http://www.geocities.jp/toyamakushunokaii/introduction.html


高瀬事務所  http://www.e-adviser.jp/tmitakase/






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