「「かたり-----物語の文法」坂部恵(ちくま学芸文庫)」読みました!

   「かたり-----物語の文法」坂部恵 著(ちくま学芸文庫)を読みました。
坂部恵(さかべめぐみ)先生は、1936年神奈川県生まれの哲学者。東京大学名誉教授。
詩と歴史について、物語の世界について、アリストテレスの詩学について、「大きな物語」と「小さな物語」について、大和言葉を手がかりとして世界観的眺望を切り開いた坂部先生の分析技法・繊細な論考の成果として、1990年に弘文堂から刊行された単行本の文庫版だ。

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   本の目次は、以下のとおり。

第一章   〈かたり〉の基底
       一  詩と歴史
       二  人文科学としての〈かたり〉
       三  〈かたり〉の回路
第二章   〈かたり〉の位相
       一  言語行為としての〈かたり〉
       二  〈かたり〉と〈はなし〉
       三  垂直の言語行為・水平の言語行為
       四  〈かたり〉と〈ふり〉
       五  〈かたり〉の位相
第三章   〈かたり〉の時間
       一  〈むかし〉と〈いにしへ〉
       二  〈かたり〉の時制-----H・ヴァインリッヒに即して
       三  浮き彫り付与とアオリスト
       四  発話の方向
       五  時制の移行・時制の転移
第四章   〈かたり〉と〈うた〉と人称と
       一  ヤーコブソンの二軸理論
       二  言語の詩的機能と人称の転移
       三  時間の詩的転移としての〈かたり〉
第五章   〈かたり〉と世界
       一  時間とのたわむれ・時間の可逆性
       二  詩と科学そしてアオリスト

あとがき

文庫版へのあとがき


解説     詩人の哲学者の面目     野家啓一



     広く深い坂部先生の哲学を、体系的に理解するのは難しそうだ。
それでも 物語をめぐる縦横無尽な論考は、言葉の世界の奥深さを強く感じさせてくれる。
解説の野家啓一先生は坂部哲学を、1.方法/構想力、2.かたり/はなし、3.時制/時間、に分けて解説される。
     哲学的で精緻な分析には、理解しづらい部分もあるが、「歴史を形成する〈かたり〉という言語行為が、時間のやさしさに寄り添い、時間の残酷さに抗う、すぐれて人間的な営みであることを、その背後に横たわる時の〈しじま〉の深さとともに感得する」という野家先生の解説には同感です。



参考ホームページ:

筑摩書房
   http://www.chikumashobo.co.jp/

坂部 恵 とは
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E9%83%A8%E6%81%B5

高瀬事務所   http://www.e-adviser.jp/tmitakase/





かたり―物語の文法 (ちくま学芸文庫 サ 24-1)

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